家と暮らしのお役立ちコラム

第一回 自然が近い都市、ヘルシンキ【前編】

初めまして。フィンランド、ヘルシンキで暮らしている大村裕子です。2013年に初めてヘルシンキに来ました。北欧の住宅やライフスタイルに興味があり、旅行ではなく滞在して自分の目で見てみたいと思ったのが理由です。はじめは半年間だけ滞在する予定だったのですが、フィンランドがとても気に入ってしまいそのまま暮らし続けています。

 

第一回目は私が暮らす、ヘルシンキについて紹介します。

ヘルシンキってどんな都市?

フィンランドの人口は、約550万人です。面積は日本の約9割くらいあるのですが、人口はとても少ないです。
首都であるヘルシンキ市の人口は、約64万人。首都圏、まわりの市(エスポー、ヴァンター、カウニアイネン)を含めても約140万人です。

 

 

ヘルシンキは首都と言っても東京に比べるとずっと小さな都市です。またデパート、映画館、役所、レストラン、カフェ、図書館、美術館など必要なものはヘルシンキ中央駅付近のエリアにコンパクトにまとまっているので、移動がとても楽です。人混みに疲れてしまうことはありません。

 

 

ヘルシンキ中心部の街並み。中央の白い建物はヘルシンキ大聖堂。

 

 

ヘルシンキは海辺の街です。中央駅から海までは、徒歩15分ほど。ヘルシンキのまわりには多くの小さな島があって、ここからフェリーで行くことができます。例えばコルケアサーリという島は、島全体が動物園になってます。

 

 

ヘルシンキ市内の公共移動手段は、バス、地下鉄、電車、路面電車があります。私は車を持っていませんが、市内は交通機関でどこでも行けるので必要だと思ったことはありません。

 

 

 

バスに乗るお母さんと子供

 

 

ベビーカーや車椅子用のスペースが広めにとられているので、ベビーカーはそのまま乗ることができます。0-6歳の子供をベビーカーに乗せている場合、子供だけでなく大人も無料になります。

 

 

フィンランドの公用語はフィンランド語(88%)とスウェーデン語(5%)です。例えば通りの名前は2か国語で書かれています。看板などに英語は書かれていることは少ないですが、フィンランド人は英語が得意な人が多いです。特にヘルシンキは英語が得意な人が多くて、外国人にとってありがたいです。

 

 

 

森と湖の国、フィンランド サウナとサマーコテージ

フィンランドは森と湖が多い国です。国土の78%は森です。そして18万以上の湖があります。ヘルシンキ中心部から車で1時間もかからずに、森や湖に行くことができます。週末にふらっと森に遊びに行くのはよくある過ごし方です。フィンランド人は森がとても好きだと感じます。

 

 

フィンランドの森と湖

 

 

フィンランド人の約3/4は自分の家を持ち、約1/4は賃貸住宅に住んでいます。また約50%が戸建住宅、約13%がテラスハウス(長屋)、約35%がマンションに住んでいます。

 

 

そして各家庭にサウナがあるのが普通です。サウナはフィンランド語、サウナはフィンランド人にとって欠かせないものです。マンションでは各家庭にサウナがない場合もありますが、共同サウナがあり交代で使えるようになっています。

 

 

同じくフィンランドらしいものとしてサマーコテージがあります。これは普段住む家とは別に持つセカンドハウスのこと。名前の通り夏に主に使われます。森や湖、または島など近くの自然豊かなところに建てられていて、ゆっくりと時間を過ごします。自分が持っていなくても、親戚などが持っていて使える人も含めるとかなりの割合で持っていると思います。

 

 

フィンランドでは4週間の夏休みが一般的です。夏休みをサマーコテージで過ごすのはとてもよく聞きます。サマーコテージには必ずサウナがあります。都会から離れて、豊かな自然とサウナを楽しむ。このシンプルな生活でリラックスするのがフィンランド人にとって、とても大切なのです。

 

 

 

参考 https://toolbox.finland.fi/life-society/finfo-facts-about-finland/

 

第一回 自然が近い都市、ヘルシンキ【後編】はこちら

 

 

 

TwitterFacebookHatenaLine