家と暮らしのお役立ちコラム
知っておきたい住宅見学会でのマナーとおすすめの質問
注文住宅・ハウスメーカーを検討する上で、必ず参加しておきたいイベントが住宅見学会です。オーナー様の家を実際に見られるため、住宅展示場だけでは得られないさまざまなメリットがあります。この記事では、住宅見学会においてするべき質問や守るべきマナーについて紹介します。しっかりポイントを抑えることで、住宅見学会の機会を最大限有効活用しましょう。
実際の家を見られる「住宅見学会」
住宅見学会は、大きく以下の3つに分けられます。
- 構造現場見学会
- 入居前の完成現場見学会
- オーナー様宅の見学会
それぞれメリットや見るべき箇所が異なるため、タイミングが合えばそれぞれの見学会に参加してみると良いでしょう。
構造現場見学会
構造現場見学会では、建築途中の家を見学することができます。住み始めてからでは見ることのできない基礎や構造部分を確認できる貴重な機会です。また、実際に施工する業者さんの姿勢(現場を大切にしている業者さんか、施工は丁寧か、など)に触れることもできます。
構造現場見学会に参加するメリット
- 構造体や断熱材がどのように施工されているか実際に見ることができる
- 現場の清潔感や安全性、資材の管理方法をチェックできる
入居前の完成現場見学会
完成現場見学会では、オーナー様への引き渡し前の、完成したばかりの住まいを見学できます。多くの場合、完成現場見学会には営業担当者や設計担当者が同席しているので、気になったことはどんどん質問してみましょう。例えば、オーナー様の家族構成やこだわりポイントをどのように実現していったのか聞いてみることで、間取りやデザインを考える際のヒントとなります。
入居前の完成現場見学会に参加するメリット
- 担当者に質問することで家づくりを具体的に考える際のヒントが得られる
- リアルな広さの感覚や家の雰囲気を確認することができる
- 間取りや設備を体感できる
オーナー様宅の見学会
オーナー様が実際に暮らしている家を見学することができるのが、オーナー様宅の見学会です。オーナー様に実際の住み心地を聞けるのはもちろん、家づくりの体験談やハウスメーカーを選んだ決め手といった、リアルな意見を聞けるチャンスです。
オーナー様宅の見学会に参加するメリット
- オーナー様から住み心地や設備の使い勝手についてリアルな声を聞くことができる
- 住んでからのメンテナンスについて知ることができる
- 家具・家電が入った後の部屋のサイズ感を確認できる
住宅見学会で気をつけたいマナーは?
住宅見学会に参加する前に、しっかりとマナーを抑えておきましょう。特に「完成現場見学会」と「オーナー様宅の見学会」は、マナーを守らないとオーナー様の大切な家を傷つけてしまったり、ハウスメーカーに迷惑をかけてしまう可能性があります。
なお、この記事でご紹介するマナーは、あくまで一般的な内容となります。実際に参加する際は、開催するハウスメーカーの指示に従うようにしてください。
上履き・手袋を持参する
スリッパなどの上履きや、手袋を持参しましょう。ハウスメーカーが準備をしてくれているケースも多いですが、一応用意して行くといいでしょう。また夏場でも必ず靴下は着用した上で見学しましょう。
勝手に写真撮影をしない
お住まいを勝手に撮影しないように気をつけましょう。自分が住んでいる家を勝手に撮影されて、いい気持ちになる方はいないと思います。「見学会だから大丈夫だろう」と考えがちですが、自己判断せずに必ず営業担当者やオーナーに了承を取ってから撮影するようにしてください。あくまでもオーナー様個人のお住まいであることを忘れずに見学する姿勢を持つことが大切です。
建物や家具を傷つけないように注意する
見学する際は、建物や家具を傷つけないように細心の注意を払って見学しましょう。盲点なのが、カバンやコートの取り扱いです。
- カバンに付いている金具やキーホルダーで、無意識のうちにクロスなどを傷つけてしまった
- 厚手のコートを着たまま見学し、壁を擦っていることに気付かずに傷をつけてしまった
といったことが起きないよう、貴重品や見学にあたって必要なもの以外は持ち歩かない方が無難です。
飲食はNG
見学会場での飲食はNGです。食べ物を口にする方はいらっしゃらないかと思いますが、「ちょっと一口」のつもりで口にした飲み物をこぼしてしまい、オーナー様の大切なお住まいを汚してしまっては大変です。飲み物を少し飲みたいという場合も、屋外で行いましょう。ただし、建物の外とはいえ外構も施工したばかりという場合もありますので、敷地外に出るなどその場に応じた配慮が必要です。
子連れの場合は特にマナーに注意
子連れのご家族の場合は、見学の際に特にマナーに注意しましょう。
子どもだけで室内を歩き回らせない
お子様だけで室内を自由に歩き回らせないようにしましょう。お子様も一緒に見学する場合は、ご両親のどちらかが抱っこして見学してください。抱っこが難しい場合は、できれば大人2名で参加して、どちらか一方がお子様から目を離さずに面倒をしっかり見るようにしましょう。
子どもの持ち物に注意
お子様の持ち物には細心の注意を払いましょう。親の知らぬ間にポケットにおもちゃやお菓子を入れているかもしれません。持ってきたおもちゃで遊んで建物を傷つけてしまう、といったことがないよう、必ずお子様の持ち物は事前に確認するようにしてください。
オーナー様宅の見学会でのおすすめの質問集
すでに住んでいるオーナー様宅の住宅見学会の場合、オーナー様に質問できる時間が設けられていることがほとんどです。実際に住んでいるオーナー様のリアルな情報をたくさん聞くことができる滅多にない機会なので、無駄にしないよう事前にしっかり質問を考えておきましょう。住宅によって間取りや採用している設備が異なるので、見学会ごとに質問を考えておくことをおすすめします。
ここでは質問の例をいくつかご紹介します。
「このハウスメーカーに決めた決め手は?」
ハウスメーカーを絞り込んだ決め手はぜひ聞いておきましょう。自分たちが抱くハウスメーカーへの印象と、オーナー様が抱いた印象に差がないか確認できます。回答によっては検討しているハウスメーカーの新たな魅力に気づくきっかけになるかもしれません。
「光熱費はどれくらいか?」
実際に住み始めてかかった光熱費は、オーナー様にしか分からない情報です。建物の大きさや家族構成が似ている場合は参考になるでしょう。また、オーナー様宅が光熱費削減を謳う高性能住宅(ZEH、長期優良住宅、パッシブハウスなど)である場合、ぜひ質問してみることをおすすめします。実際に「光熱費が大幅に削減された」「収支がプラスになった」といったポジティブな意見を聞いて、高性能住宅を検討し始めるお客様もいらっしゃいます。
「夏や冬も快適に過ごせるか?」
高断熱・高気密の高性能住宅であることを謳うハウスメーカーを検討しているのなら、夏や冬は快適か質問してみましょう。高性能住宅は「少しの冷暖房稼働で快適な室温をキープできる」「家の中の温度差や温度ムラが少ない」という特徴があります。そのハウスメーカーが建てる家の性能を判断する有益な情報の一つになるでしょう。
「家づくりにあたってこだわったポイントは?」
オーナー様が注文住宅を建てるうえでこだわったポイントについても聞いてみましょう。家へのこだわりポイントは人によって異なるので、自分では考えつかないような良いアイディアを聞けることがあります。質問したうえで、実際にこだわりポイントが反映された場所を見せてもらうと、よりイメージを膨らませやすくなるでしょう。
「採用してよかった設備は?」
「実際に住んでみて採用してよかったと感じる設備は何か」についても質問してみましょう。自分たちが採用する予定がなかった設備でも、実際に使用しているオーナー様の意見を聞くことで採用を検討する機会になります。なお、採用してよかった設備を聞くときは、必ず理由も一緒に聞いてみましょう。
「振り返ってみて、家づくりで何か後悔・失敗したと感じていることはあるか?」
住んでから後悔・失敗したと感じることも、思い切って聞いてみましょう。後悔や失敗はあまり自分からは話してくれないものですが、実はとても参考になる情報だったりします。その場の雰囲気を考慮しつつ、問題なさそうなら差し支えのない程度にお伺いしてみましょう。
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