家と暮らしのお役立ちコラム
【火災に強い家】火事・耐火性に優れた住まいを実現するポイントとは?
「住宅火災」は洪水や積雪、地震などと並んで、大切な住まいが被るリスクのある災害の一つです。日頃いくら気を付けていても、ふとしたことが原因で火事に見舞われたり、近隣での火災から延焼の被害を受けることがあるかもしれません。この記事では、火事に強い住まいを実現するためのポイントを解説していきます。
毎日30件以上の火事が日本のどこかで起きている
「政府広報オンライン」によると、平成29年(2017年)に起きた住宅火災の件数は1万1,408件に上ります。つまり平均すると、一日あたり30件以上の住宅火災が日本のどこかで発生していることになります。このように、火事の発生リスクは日常生活に潜んでいるのです。
では、住宅火災を防ぐにはどのような対策が考えられるでしょうか?消防庁のホームページには「いのちを守る7つのポイント-3つの習慣、4つの対策」として以下の告知がされています。
住宅火災の発生を防ぐ3つの習慣
- 寝たばこをしない
- ストーブを使用する際は、燃えやすいものを近くに置かない
- コンロを使用する際は、そばから離れない
住宅火災発生後の被害を抑える4つの対策
- 逃げ遅れを防ぐために、住宅用火災警報器を設置しておく
- 寝具、衣類及びカーテンからの火災を防ぐために、防炎品(容易に着火しないもの)を使用する
- 火災を小さいうちに消すために、住宅用消火器等を設置しておく
- お年寄りや身体の不自由な人を守るために、隣近所の協力体制をつくっておく
火事に強い家を実現するには?
住宅火災の被害を最小限に防ぐには、先ほどご紹介した4つの対策に加え、家づくりの段階で「火への強さ(防火性・耐火性)」を考慮しておくことも大切です。
「木造住宅=火事に弱い」ではない
木は燃料として利用される材料でもあることから、「木造住宅は火事に弱い」というイメージを持っている方が多いかもしれませんが、木は意外と火に強いことをご存知でしょうか?
こちらの調査結果をご覧ください。
ほかの材質と比べて、温度が高くなっても強度が低下しづらいことが見て取れます。木材は確かに燃えやすい性質を持っているものの、一定以上の太さ・厚さがある場合、表面が燃えて炭化するのみにとどまります。その炭化層よりも火が内側に進行しないため、強度がそこまで低下しないのです。
ポイントは「省令準耐火構造の住宅」かどうか
火災に強い住宅かどうかを見極めるには、(木造住宅かどうかではなく)省令準耐火構造の住宅かどうかを確認しましょう。
省令準耐火構造の住宅とは、建築基準法で定める準耐火構造に準ずる防火性能を持つ住宅のことで、住宅金融支援機構(政策金融機関)が基準を定めています。
細かく定められた基準の一例(引用:住宅金融支援機構HP)
省令準耐火構造の住宅の特徴1「隣家など外部からの延焼を防ぐ」
省令準耐火構造住宅の特徴のひとつに、「隣家などから火をもらわない(類焼・延焼防止)ための措置が取られていること(下記参照)」が挙げられます。
- 外壁、軒裏を防火構造にする(外壁に防火サイディング壁を使用するなど)
- 屋根に不燃材料を用いる
省令準耐火構造の住宅の特徴2「火災が起こった部屋から火を出さない」
2つめの特徴は、「各室防火(火災が起こった部屋から一定時間火を出さないこと)」です。各室防火によって火災の発生源とそのほかの部屋を区切ることができると、火がほかの部屋に燃え広がりにくくなるため、火災の被害を最小限に抑えることができます。各室防火を図るには、「室内の壁や天井に、耐火性のある石膏ボードを使用する」といった対策を施します。
省令準耐火構造の住宅の特徴3「ほかの部屋への延焼を遅らせる」
3つめの特徴は、火災の発生源の部屋から火が出てしまった際になるべく延焼を遅らせるための、「他室への延焼遅延措置」が取られていることです。
天井や壁、床の接合面にファイヤーストップ材を設けることで、壁の内側や天井裏を通って火が住宅全体に燃え広がるのを防ぎます。
省令準耐火構造の住宅の特徴4「火に強いから火災保険料もお得」
火災保険では、柱の種類や耐火性能に応じてM構造(マンション構造)、T構造(耐火構造)、H構造(非耐火構造)の3種類の建物構造区分が設定され、区分によって保険料が異なります。
省令準耐火構造の住宅は「T構造(耐火構造)」に区分され、「H構造(非耐火構造)」と比べて保険料が安くなります。
T構造には省令準耐火構造の戸建住宅だけでなく、鉄筋コンクリート・鉄骨の住宅も該当し、これらと同等の保険料となります。
北洲ハウジングは火災に強いツーバイフォー工法のパイオニア
ツーバイフォー工法とは、1974年に日本に持ち込まれて以来、右肩上がりでシェアを伸ばしている住宅工法です。
» ツーバイフォー工法ってどんな家?2×4工法のメリット・デメリット比較
日本の木造住宅は「ツーバイフォー工法」「在来工法」の二つの工法がほとんどのシェアを占めています。在来工法で省令準耐火の住宅をつくるには、特別な設計・施工が必要になることが多くありますが、ツーバイフォー工法なら基本性能と独自の構造によって、ほとんどが特別な設計・施工をすることなく省令準耐火構造の住宅に該当します。
北洲ハウジングは、工法が日本でオープン化された直後からツーバイフォー工法の注文住宅を手がけるパイオニアです。火災に強いツーバイフォー住宅についてのご相談なら、安心してお任せください。
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