家と暮らしのお役立ちコラム

今だけでなく、生涯インテリアを愉しむために。

 年齢やライフステージの変化とともに、私たちの好みは移ろうものです。今回のコラムでは今だけでなく、生涯通したインテリアの愉しみ方を考えていきたいと思います。

時を経て、なお、美しい家。に宿るもの

 北洲ハウジングは2024年5月、さいたま市にモデルハウスをOPENしました。
 手触りの良い無垢フロアや家具、鼻腔をくすぐる天然アロマの香り、しっとりとした灯かりは、五感を癒し深いリラクゼーションへといざないます。 「時を経て、なお、美しい家。」には生涯に渡り、愉しみがあり、喜びがあります。そのひとつにインテリアが深く関わっていると考えています。四つの愉しみ方とともにご案内いたします。

其の一 ミックススタイルを愉しむ

 ダイニングは鳥居をモチーフにした日本のテーブルと、デンマークの巨匠ウエグナーによるチェア、灯りはニューヨーク近代美術館の永久保存コレクションとなっているランプの組合せです。
 素材や色、質感を考慮すれば国や時代を超えても、美しく調和します。

更に新たなアイテムを重ねることで、より独創的で魅力的な空間を創ることも出来ます。例えば、2階ホールに敷いてあるラグは 80 年前、ウズベキスタンの実生活で使われていた手織りのトライバルラグです。ウズベキスタンの暮らしの一部であったラグが80年の歳月を経て、デンマークのチェアやスタンド と結びつくことで新しい価値観が生まれました。
 もの選びは自分の審美眼でセレクトすることに大きな意味があると考えます。こころに響いたアイテムを足したり、引いたりすることで新鮮な気持ちをキープすることが出来ます。

 変化を許容する「余白」を残した空間は、今だけでなく未来にも選択肢を残すことにつながります。

其の二 アートを愉しむ

 ダイニングと2階ホールに置いた花器は、陶芸家・大和田友香さんの作品です。シンプルで潔いデザインは、凛とした美しさをたたえ、活けこむ植物によって大きく表情を変えます。無駄の無いデザインが植物の美しさを最大限に引き出し、生命力と美しさを感じさせてくれます。四季をいつくしむ暮らしは、それだけで人を穏やかな気持ちにさせてくれます。花器を通して、今度は何を活けようか。せっかくだから、庭で育ててみよう。暮らしに小さな喜びと希望が生まれます。

 リビングと階段には、京都の黒谷和紙作家・ハタノワタルさんの「窓からの風景」シリーズ を設えています。
記憶の中にある複数の美しいシーンを重ね合わせた作品で、風景を曖昧に描いています。その曖昧さの中にどんな風景を連想するか。アートを通しての語らいは、人の意外性や感性に触れる対話を生みます。

 旅先で偶然見付けた骨董品や、こどもが描いた絵など、著名なアーティストの作品でなくても、琴線にふれるものを暮らしに取り入れることで、こころに刺激や変化が生まれます。
 新鮮さを失い、目に留まらなくなったら入れ替えをすれば常に新しい気分でいられます。
 アートはパーソナリティを反映するものであり、自分自身と向き合う時間を育てます。

其の三 五感の解放を愉しむ

 五感を解き放つことで、あたまとこころに余白が生まれ、直感力(六感) が研ぎ澄まされていきます。
 白い ハニカムシェードは障子の様に優しく光を取り込み、自然光の包容力に心が満たされます。
 また、 三つの音色で空間を緩やかに区切り、音がグラデーションとして重なるエリアも愉しめます。ポジティブになりたい時、リラックスしたい時、音楽は私たちに大きな力を与えてくれます。
 100%天然由来の植物から抽出した香りは、リラックス効果以外にも、美肌効果やホルモンバランスを整えるなど、こころとからだを回復させてくれ ます。
情報量が多い現代社会こそ、意識的に五感を整えることで、ヘルシーなこころとからだにリセットし、清々しい日々を手に入れてみてはいかがでしょうか。

其の四 食を愉しむ

 食は創る、食べる、以外の愉しみ方もあると考えられます。
 グラスや食器、カトラリーといったテ-ブルウエアは食事の時間を特別なものに変える力を持っています。
 お惣菜やデリバリーの利用は忙しい日々の救世主です。その際にひと手間かけてお皿に盛り付けをするかどうかで、食事やその時間の意味は大きく変わってきます。ほんの少し意識を持つことで、色どりやテーブルコーディネートに気を配ったり、人を招く機会が増えるなど人の行動に変化をもたらすことがあります。
 それは、こころのありように変化をもたらし、気持ちが外に向くきっかけにも繋がります。

 食べることは永遠に続きます。豊かな食卓は豊かな時間と人生を育てます。

余白の美学

 自然素材をシンプルにデザインしたインテリアは、時流に流されることなく豊かに歳月を重ねることが出来ます。「自然素材×時間」は傷さえも、暮らしの思い出として味わい深く刻まれます。

 余白を残したデザインは更に可能性を導きだします。

 インテリアやアートで時代を彩ることで、今だけでなく将来、さらには次世代でもこころの琴線に触れる暮らしを重ねることが出来ます。

 こころ揺さぶられるインテリアはただそれだけで、ポジティブな人生の後押しをしてくれます。 特別なことでは無く、日常の延長線上に愉しみを少しずつ重ねていく。そこには 手触りのある日常と、静かに満ち足りる暮らしが広がります。 

 大宮北ハウジングステージでご堪能下さいませ。

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