設計開発者ブログ
【北洲基準の暖房:輻射暖房】10.暖かさを構成する6つの環境要素
10回にわたってお伝えしてきた北洲ハウジングの暖房の考え方ですが、今回が最後となります。
10.暖かさを構成する6つの環境要素
暖かさを構成する環境要素は、
- ①空気の温度
- ②壁・床・天井・窓・家具の表面温度(輻射)
- ③気流速度
- ④湿度
- ⑤着衣量
- ⑥活動レベル(代謝量)
と言われています。
また、国際標準化機構ISOで定められている、冬期の快適条件(ISO7730)をご紹介します。
- ①作用温度(室温) 22±2℃
- ②足元(床上10cm)と座ったときの呼吸域付近(床から110cm)の温度差 3℃以内
- ③床表面温度 19~26℃(床暖房の場合29℃)
- ④平均気流速度 0.15m/s以下
- ⑤ガラス面と室温の温度差 10℃以下
- ⑥天井暖房の場合のヒーター設置面を非設置面の温度差 5℃以内
以上のことから、部屋間の温度差を少なくし、気流を感じない空間を目指すことが、快適な住環境への近道と考えます。