北洲けんちく日記
ツートンカラーと赤い大屋根が、愛らしく優しい印象のお住まい
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建築担当:千田
お客様の新築工事としては初めて自分で担当する現場がスタートしました!入社から1年で得た経験と知識をフル活用して、素敵な住まいをつくっていきます!
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日記担当:鈴木
今年入社いたしました鈴木颯太と申します。現場の様子と北洲の良さをわかりやすくお伝えできるよう頑張ります!
2023年09月01日

皆様こんにちは。
今回はこちらの建築現場の様子をけんちく日記でご紹介いたします。
ご協力いただきましたお施主様、誠にありがとうございます!
左の画像は、完成の外観イメージです。
1階と2階で外壁の色を変え、メリハリのある外観に、赤い三角屋根が映えている素敵なお住まいです!
完成まで、どうぞお楽しみに!!

それでは本格的にけんちく日記を始めていきます!
敷地の周りをフェンスで囲み、着工の準備が整いました。
現場をきれいに保ちつつ作業を進めていきます!

白い縄で囲まれているのがお分かりいただけますか?
こちらは地縄といい、建物をはじめ、外周や基礎などの位置を地面に示したものです。
建物が敷地内にどのように建てられるかを工事前にご確認いただきます。
この上に家が建つことを想像すると、ワクワクしてきますね!

こちらの写真は地盤改良の工事です。
所々で石が円状に土に埋まっていますね。
これはHySPEED(ハイスピード)工法といい、
セメント等の固結材を一切使用しない天然砕石のみを活用した地盤改良工法です。
環境負荷の非常に小さい地盤改良で、これから暮らす土地価値やお施主様ご家族の健康・財産・地域の環境を守る工法です。
2024年09月28日

皆さんこんにちは!
前回に引き続き工事の様子をお伝えしていきます。
今回は基礎編です。
まずは基礎形状に合わせて地面を掘削し、砕石を転圧しながら敷いていきます。
転圧を行うことによって、地面の粒子密度が高くなり、地盤面が安定します。
※弊社では、写真の機械で転圧を行います。

基礎の土台が出来上がりましたら、いよいよ配筋工事です。
写真は鉄筋を組み込んだ様子です。
ここにコンクリートを流し込んでいきますが、あらかじめコンクリートが建物の外に流れないよう、型枠を設置します。
写真では、壁のようなものが手前に見えると思います。これが型枠です。
コンクリートを流し終えたら、現場の職人さん達が機械で締め固め、手作業でコンクリートを水平に均してくれます。

時間が経ち、写真のように基礎の床部分が完成いたしました!
次に基礎の立ち上がり部分を作っていきます。
建物の土台、そして大引きの形に型枠を設置し、その間にコンクリートを隅々まで流し込みます。
あとはコンクリートが固まるのを待つだけですね!

ついに基礎が完成しました。
とてもキレイに出来上がりましたね。
「布基礎」を標準として扱っているメーカー様も多いですが、北洲では、「べた基礎」を標準採用しています。

また、地震に強い家をめざしている北洲が、サステナブル耐震として取り組んでいるうちの1つの仕様として、「基礎水平ハンチ」を採用しております。
基礎のコーナー部分は、地震時の負担などが集中しやすくなっております。
写真のように赤く囲んでいる部分のように、三角形状とすることで構造強度を高め、力をバランスよく分散させつつ地盤に逃がす役割をしてくれます。
他にもサステナブル耐震として取り組んでいるものがございますので、今後の日記でご紹介致します。
楽しみにお待ちください!
2024年10月10日

皆さんこんにちは!
前回基礎が完了し、今回から「フレーミング工事」をご紹介いたします。
「フレーミング」とは、大工さんが構造体を組み立てる工程のことを言います!
基礎の上に設置している、黒い部材がお分かりになりますか?
これは「基礎パッキン」と言い、建物の下に湿気が溜まらないように基礎の上に施工して、風の通り道を作ります。
床下換気口に比べ通気性が高く、基礎に穴を開けることがないため、基礎の耐久性も維持されます。、
そのため、木材の腐朽を抑制するとともに、湿気が溜まりにくくなり、住宅をシロアリ被害から守ってくれます。
基礎は10年保証、最大で30年保証させていただいております。

北洲では、「根太レス工法」を採用しております。
まずは土台を敷き、土台と土台の間に隙間なく断熱材を敷き詰めていきます。
北洲では、適材適所の断熱材を施工しています。
床下には湿気に強い「高性能フェノールフォーム」を使用しています。
この後に厚さ24mmの構造用合板を施工して1階の床は完成です。

床が完成しましたら、壁パネルを施工していきます。
北洲は「枠組み壁工法」で、外壁には通常のツーバイフォー材より大きい「ツーバイシックス材」を採用しております。
モノコック構造とも呼ばれ、飛行機や新幹線と同じような考え方の構造になっており、命を守る構造として、住宅事業を始めた47年前からこの工法を取り入れております。
壁パネルはパネル製作工場にて精度良く製作し、現場では慣れた職人さんが組み立てを行います。
私も工場にてパネル作製体験をさせていただきましたが、私にはなかなか難しく、職人さんの凄さを実感しました…。
ツーバイフォー工法の壁パネルは組み立てる釘のピッチ、合板の厚み、木材の品質まで規格化されていますので、品質が安定しているのも特徴の1つです。

ここで一旦、壁パネルに使われている「釘」を紹介させてください。
北洲では耐震性能、耐久性能が高いツーバイシックス工法を、さらに耐久性を上げるために「木割れ防止釘」を使用しています。
前回ご紹介致しました「水平ハンチ」と同様、サステナブル耐震として取り組んでいる内の1つです。
認定品の釘を使用していても、一般釘の場合には釘がめり込み、木割れしてしまう恐れがありますが、木割れ防止釘はその形状から、木が割れるのを防ぐことができるので、耐震性を維持する部材として重要です。

1階壁パネルが出来上がりました!
次の工程は、1階壁パネルの上に2階床根太を配置していきます。
2階床根太も工場でパネル化してきますので、素早い施工に繋がっています。
こちらに床合板を貼っていき、2階の床は完成です。

2階の床ができましたので、1階室内を覗いてみましょう。
間取りの空間が、段々とイメージしやすくなってきましたね。
この段階で、すでに窓や室内ドアの位置も作られております。
お客様と打ち合わせしたプランが構造図になり、構造図が工場にて壁パネルになりこのように現場で作られています。
実際にイメージしていたものが形になるとワクワクしてきますね!
2024年10月24日

北洲ではどのようにして気密性を高めているのでしょうか。
いくつか見ていきましょう。
外壁を貫通する換気の配管周りに沿って、白いものが施工されているのが見えますでしょうか。
これは「発泡ウレタン」と言い、配管周りの隙間を埋め、気密化していきます。

こちらの写真では、開口部の木材と樹脂サッシの隙間に発泡ウレタンを注入しています。
こうした気密化工事を重ねることで、北洲の家は気密性能を表すC値の平均が0.46㎠/㎡で、建物全体の隙間が名刺1枚分程度の面積しか残りません。
気密化工事により隙間を防ぎ、熱の出入りを抑え、家を効率良く温めたり、冷やしたりできる省エネルギーな住宅にすることができます。
また、気密性が高いと遮音性も高くなります。
道路を通る車の音などの環境音が気になる方、ペットの鳴き声やお子様などの遊び声が外に漏れることが気になる方には、大きなメリットといえます。

以上が気密化工事についてのお話でした、
配線工事も終わり、いよいよ断熱材を施工していきます。
次回は断熱材の施工についてご紹介いたします。
楽しみにお待ちください!
2024年11月07日

今回は断熱工事編です。
一緒に見ていきましょう。

こちらの赤い綿状のものが、北洲が扱っている「高性能グラスウール」です。
「クラスウール」はガラスを繊維状のものにしたもので、「高性能グラスウール」は密度が高く、より多くの空気を含むため、同じ厚さのもでも断熱性能が高くなります。
また、外壁にはツーバイシックス材を使用していて、一般のツーバイフォー工法に比べ約1.5倍壁の厚みがあるため、断熱材も厚さを約1.5倍充填することができ、より断熱性能が高くなります。
しかも、北洲は断熱工事を専門業者様に施工を依頼しているので、施工の品質が高いのです。品質と高性能な断熱材、この2つがこだわりです!

こちらは1階天井裏(2階の床下)です。ビニールで包まれた白い断熱材が充填されています。こちらもグラスウールですが、使用する目的が違います。
この断熱材は、音を吸収するために施工しています。
高気密住宅は外への遮音性が優れていますが、その反面室内の音が響きやすいです。
そのため、生活音が他の階に響くのを軽減するために、このグラスウールを天井裏に充填しています。

断熱工事の後は造作工事がスタートします。
左の写真は石膏ボードを天井や壁に施工した状態です。
だんだん屋内も部屋らしくなってきました。

内装工事が進んでいくと、外装工事も同じように進んでいきます。
次回は外壁工事についてご報告致します。
2024年11月08日

外装工事を見ていきましょう。
左の写真は屋根の赤瓦です。
陶器瓦は耐久性・防水性が高く、メンテナンス性に優れた素材です!
陶器瓦の耐用年数はおよそ60年と優れています。
今回は天窓を設けています。天窓は、通常の窓よりも3倍の光を取り入れることができます。立地条件や時刻にあまり左右されずに日光を安定して取り込むことが可能です。

外壁工事の様子です。
こちらのお住まいは1階部分が乾式タイル、2階部分には縦張りのサイディング材をご採用いただきました。
写真は1階部分の乾式タイルです。
タイルは土を1300℃ほどで焼成しているため、非常に耐久性、メンテナンス性が高い外壁材です。

こちらは、2階のサイディングです。
乾式タイルと縦張りのサイディングの貼り分けで、外壁にメリハリが生まれ、シンプルな外観でもデザイン性が高まります。北洲のでは採用されることの多いデザインです。
縦張りのサイディングに塗装工事を、乾式タイルには目地詰めを行い、外壁工事が完成です!